システィーナ礼拝堂
15世紀に教皇シクストゥス4世が改築。1506年に教皇ユ リウス2世がミケランジェロに天井画を依頼、旧約聖書の 物語を描いた壮大なフレスコ画が描かれた。1533年には 教皇クレメンス7世が壁画「最後の審判」を依頼、1541年 に完成する。次の教皇を選ぶ「コンクラーベ」はこのシス ティーナ礼拝堂で行われる。
サン・ピエトロ大聖堂
4 世紀に建造され、16 世紀から17 世紀にかけて改修さ れた聖堂。クーポラ(ドーム)の高さは約130 メートル もある。壮麗なバロック建築にベルニーニ作のブロン ズの天蓋や、ミケランジェロの「ピエタ」が置かれている。
ラファエロのスタンツェ
教皇の執務室であり、公邸として使われた部屋。外交官 と接見する「署名の間」、控え室のほか、教皇のプライベー トなスペースがある。1509年からラファエロが「アテネ の学堂」などの壁画に着手し、彼の死後も事業は続けられた。

ピオ・クレメンティーノ美術館
現在のヴァチカン美術館の中核とも言える美術館。教皇ク レメンス14世が18世紀後半に創設、ピウス6世が完成さ せたので、二人の名をとってこの名がある。ベルヴェデー レ宮の「彫刻の中庭」を中心に12の展示室がある。「ラオコー ン群像」「ベルヴェデーレのトルソ」などが置かれている。
ブラッチョ・ヌオーヴォ(新館)
教皇ピウス7世によって作られた古代彫刻の展示棟。ナポ レオンがパリに持ち帰り、その後返還された彫刻などが並 ぶ。「プリマ・ポルタのアウグストゥス」はこの棟にある。

絵画館(ピナコテーカ)
「ブラッチョ・ヌオーヴォ」と同じく教皇ピウス7 世が 設立。こちらにもフランスから返還された絵画が並ん でいる。現在の美術館はサン・ピエトロ大聖堂の改修 に伴い、1932 年に開館した。ジオット「ステファネス キの祭壇画」、ラファエロ「キリストの変容」、レオナル ド・ダ・ヴィンチ「聖ヒエロニムス」、カラヴァッジョ 「キリスト降架」など、ルネサンス期から19 世紀までの 名画の数々が展示されている。
現代宗教美術コレクション
1963 年から78 年まで在位した教皇パウルス6 世が芸術 家たちに向けて「一度は離れてしまった宗教と同時代美 術との関わりをもう一度近づけたい」と訴えたことが きっかけになって始まったコレクション。ゴッホ、ゴー ギャン、シャガール、ルオー、マティスら、キリスト教 をテーマにした約600点の近現代美術が収蔵されている。